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新谷雅弘のデザインとその時代(イベントに参加しました) [ほどけない日常]

『マガジンハウス5人の編集長』講座番外編 「新谷雅弘のデザインとその時代 ~Mac世代におくる、 70年代80年代“雑誌の時代”を牽引したデザイン術~」

2013年9月16日
東京藝術学舎『マガジンハウス5人の編集長』講座番外編として開催されたトークイベントに参加しました。
台風直撃の為、1時間遅れでスタートしました。
正直行けないかな?と思ったけど、行って正解でした。
前から気になっていた東京藝術学舎。時間とお金がなかなか合わずまだ受講していませんがいずれしたいな。
ちなみにサイトはここ。
http://gakusha.jp/

青幻舎から出版された、
新谷雅弘著「Mac世代におくるレイアウト術 デザインにルールなんてない」の出版記念ということなんですが、正直話が深くて広すぎた。
追いつくだけで精一杯。
以下の内容は、当日のメモを参考に私感をふまえて書いています。
問題等あればご指摘ください。

著者の新谷雅弘(アートディレクター)をゲストに ブルータスの元副編集長鈴木芳雄(フリーランス編集者/美術ジャーナリスト)がホストとして進みました。
http://fukuhen.lammfromm.jp/

まず新谷さんの時代の話。
師匠(というと怒られるそうですが)の
堀内誠一
http://ja.wikipedia.org/wiki/%E5%A0%80%E5%86%85%E8%AA%A0%E4%B8%80
の元でアートディレクターとして『ポパイ』『ブルータス』『オリーブ』の創刊から関わり70~80年代のマガジンハウスの人気雑誌の基礎を作ったという話。
堀内氏のロゴ作成のとき、「ブルータス」は図面の様に細かい指定紙があるが、それは例外でたまたま昔図面もひいていたので、描いてみたくなっただけじゃないの?とか
「クロワッサン」はダーマトで描いたのを拡大して切り貼りして、文字間を詰めて作ったとか。
帰りに本屋で雑誌のロゴを見比べましたが、デジタルフォントで作ったロゴと、手書きから生まれたものは一目でわかる。またデジタルフォントで作っている最近の雑誌のロゴは沢山並んでいると全部同じに見えてきますね。埋没しちゃう感じです。
改めて、堀内さんのロゴの強さを再認識しました。

当時一緒に仕事をされた
石川次郎さん(「POPEYE」、「TARZAN」、「GULLIVER」、「BRUTUS」の元編集長)
淀川美代子さん(「Olive」、「an・an」、「GINZA」の元編集長。現在「MAISHA」の編集長)
のお話は当時の雑誌の盛り上がりを感じられる話題ばかりでした。
石川の海外取材時は、夜車で下見して、電話帳でも下調べして、昼間はスタッフが取材交渉に行き、石川さんはホテルでいつでも電話で通訳出来る様に待機してた。とか
淀川さんはかわいくね。といわれて困ったとか。

デザインの話は
イラスト・図解は凄い!
少年マガジンで図解記事などを書かれていた「大伴昌司」さんの話を軸に、写真では余計なものが写りすぎる。伝えたい事だけを伝えるならイラストや図解が一番であるという話でした。



でたまたま聞いているポッドキャストもイラストの話だったのでご紹介
いい絵とは?など依頼する側、依頼される側からお話しています。
第376話「スーパーログと語る絵の夕べ」
http://www.dehido.com/article/373763481.html
第377話「スーパーログと絵を語る秋の夜」
http://www.dehido.com/article/374386410.html

造形的であることがデザインではなく、
読者に解ってもらうためのデザインという見た目がキレイかどうかではなく、伝えたいことがより良く伝わるデザインというのものあっていいだろうという話でした。

書体やレイアウトについては細かいことが気になるんだよね。といいつつ行間なんて4〜5行なら無くても、くっついてても読めると仰っていました。(・∀・)

最後に質問をさせていただきました。
「本文組が横組みのものが最近多いですが、どう思いますか?」
「日本語は縦組みで読む物だと思う。レイアウト的にも縦組みに横組みは入れられても逆は難しいから、縦の方が自由度が高い」ということでした。
「電子書籍等の文字組についてどう考えたらいいですか?」
「紙とは別に先入観なく考えた方がいいのでは。まだこれからの分野だと思う。ただ、デザインの本質的な考え方は変わらないので、何を伝えたいか、何が重要かを考えていけばいいと思う」というお答えでした」

鈴木さんとのお話で「新谷さんは空気感や音をグラフィック化するのが上手い」というお話があって、所謂臨場感や編集・雑誌の色などを的確に汲み取って表現できる方なんだなぁと思いました。

新谷雅弘著「Mac世代におくるレイアウト術 デザインにルールなんてない」ですが、中身は非常に細かいです。いわゆるデザイン本ではありません。デザイナーが何を考えてデザインしたかが解ります。
買って損は無いと思う。




タグ:デザイン DTP MAC
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